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📚 勉強のやり方

赤ペンで答えを写すのをやめる——ノートと丸つけの、私なりの理想

2026年8月11日

塾には完璧主義な生徒がかなりいます

ノートをきれいに書きたがる。定規をきちんと使う。 そして丸つけが特にひどい。 間違えた問題の答えを、赤ペンで丁寧に写している

何度言っても聞いてくれないのですが、 答えを写すことに意味はありません。 写経をしている間、頭は何も使っていないからです。 終わったあとに残るのは、きれいなノートと、写した時間だけです。

以下はあくまで私の理想です。そのつもりで読んでください。

1. 字は、最低限読めればいい

あとで自分が読めるなら、それで十分です。 見た目を整える時間は、点数に変換されません。

2. 赤ペンで答えを写さない

写す代わりにやることは、間違えた問題に赤でチェックを付けておくだけ。 どうしても何か書きたいなら、これで足ります。

丸つけの目的は、どこができていないかを知ることです。 赤で答えを埋めてしまうと、ノートの上では全部できているように見えます。 情報が消えます。

3. 消しゴムを使わない

全部消して書き直すのは、時間と消しゴムの無駄です。

間違えた式も、途中でやめた計算も、残しておいたほうがいい。 あとで「自分はここで曲がったのか」と分かるのは、 消さずに残っている手つきだけです。

4. ノートを贅沢に使う

スペースを惜しまないでください。 すぐ下や隣に、もう一度解き始めればいい。 途中で止まったなら、続きから解けばいい。

1ページに詰め込もうとすると、 書き直す場所がないから消すことになります。3番と4番はつながっています。

5. 分からなかったら、答えを見て分析する

ここが本体です。分からない問題に当たったら、答えを見ます。 見てから、次のことを考えます。

そして次は解けるように、理解できるまでやるこれが勉強です。

答えを見ること自体は悪くありません。 悪いのは、答えを見て「あー」で終わることと、 それを赤で写して終わることです。 どちらも、次に同じ問題が来たときに何も変わりません。

正直に言うと、これをやれる中学生はいません

ここまで書いておいてなんですが、 この5つを全部やれる中学生は、まずいません。高校生でもほとんど見ません。

だから全部やってくださいとは言いません。 1つだけ選ぶなら、2番(赤ペンで答えを写さない)です。

これが一番、時間あたりの損が大きいからです。 そして、やめるだけでいいので、新しく何かを始める必要がありません。 浮いた時間で、5番を1問だけやってみてください。

この5つは、全部「やめること」です

ここまで読んで気づいたかもしれません。 新しく始めることが、1つもありません。

勉強のアドバイスは、たいてい足し算です。 まとめノートを作れ。単語カードを作れ。計画表を作れ。復習ノートを作れ。 どれも「今より1つ多くやれ」という話です。

でも、1日は増えません。足せば、必ずどこかが削れます。 そして削られるのは、たいていいちばん大事な「解き直し」です。 見た目の作業のほうが、終わりがはっきりしていて気持ちいいからです。

だから、逆をやってみてください。引き算です。

やめると、どれくらい浮くのか

数えてみます。ワークを20問解いて、8問まちがえた日を考えます。

やめること浮く時間の目安
赤ペンで答えを写す(8問ぶん)4〜8分
まちがえた式を消しゴムで全部消す2〜4分
定規で線を引く・色を分ける3〜5分
ページに詰めて書こうとして書き直す2〜3分
合計11〜20分

毎日11〜20分です。1週間で1時間以上。 しかも、この時間で身についたものはゼロです。写経と作図をしていただけなので。

引き算がいいのは、気力が要らないから

足し算のアドバイスには、必ず「続ける」という難所があります。 まとめノートを作れと言われて作り始めても、3日で止まる。 そして「また続かなかった」という記憶だけが残ります。

引き算にはそれがありません。「やらない」は疲れないからです。 続けるための気力を使わずに、時間だけが戻ってきます。

そのうえで、1つだけ足すなら

浮いた時間を全部使う必要はありません。5秒だけ使ってください。

まちがえた問題の横に、なぜまちがえたかを一言だけ書く。
「計算ミス」「公式を忘れた」「問題文を読み違えた」「そもそも知らなかった」。

これだけで、次にやることが変わります。 計算ミスばかりなら解き直す必要はなく、ゆっくり書く練習をすればいい。 知らなかったが多いなら、解き直しより先に教科書に戻ったほうが速い。

赤で答えを写していると、この分類が絶対にできません。 ノートの上では、全部「まちがえた問題」として同じ顔をしているからです。

この記事の要点

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