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📚 勉強のやり方

勉強のつまずき方は、だいたい8つに分けられる——8つ全部の説明と、それぞれの「やってはいけないこと」

2026年8月11日

「勉強のやり方が分からない」という言葉は、中身がバラバラです。

読んでいるだけで手を動かしていない人と、 手は動かしているのに間違い直しをしていない人では、 やるべきことが正反対になります。 前者に「もっと解け」と言うのは正しく、後者に言うのは有害です。

塾で教えていて、つまずき方はだいたい8つに分けられると思っています。 この記事では、8つ全部を並べます。

それぞれについて「やってはいけないこと」も書きました。 こちらのほうが大事かもしれません。 効かない努力を続けることが、いちばん人を折るからです。

🧭 15問で自分がどれに近いか調べる(登録不要・2分)

1. わかった気になる型

読むと分かる。でも、白紙にすると出てこない。

解説を読んでいる時間が長く、自分の手で解いている時間が短い状態です。 読んでいるときの「わかる」は、思い出せることを保証しません。 「家ではできたのに本番でできない」が起きるのは、たいていここです。

今日やる1つ:いま解いた問題を1問、何も見ずにもう一度解く。

やってはいけない:解説を丁寧に読み直すこと。 インプットはすでに足りているので、増やしても効きません。

2. 完璧主義で止まる型

1問に30分かけて、結局その1問しか進まない。

分からない問題を飛ばせず、そこで時間が溶けている状態です。 真面目さが原因なので、性格を直せという話ではありません。 止まる前に手を離す仕組みを、外側に作るほうが早い。

今日やる1つ:いま止まっている問題に印をつけて、次へ行く。

やってはいけない:「わかるまで粘る」こと。 粘って解けた1問より、飛ばして進んだ10問のほうが伸びます。

3. 前日にまとめてやる型

やる気が出たら、が来ない。

計画の内容ではなく、始めるきっかけが足りていない状態です。 「今日は2時間やる」のような量の計画は、始まらないと0になります。 量ではなく時刻で決めるほうが動きます。

今日やる1つ:明日、机に座る時刻を1つだけ決めて、紙に書いて貼る。

やってはいけない:完璧な計画表を作ること。 作ること自体が目的になって、実行されません。

4. 量はやるが伸びない型

新しい問題ばかり解いて、間違えた問題を放置している。

勉強量は十分なのに、直しの工程が抜けている状態です。 新しい問題を解くのは気持ちがいいので、つい進んでしまう。 でも点数を上げるのはできなかったものができるようになることだけです。

今日やる1つ:今日いちばん最後に間違えた問題を、もう一度だけ解く。

やってはいけない:新しい問題集を買うこと。 持っているものの直しが終わらないうちは、増えるだけです。

5. 何から手をつけるか決まらない型

全部やらなきゃと思って、どれも始まらない。

順番が決まっていないので、選ぶところで止まっている状態です。 多くの人が「一番苦手なものから」と考えますが、 それはいちばん重くて、いちばん始めにくいやり方です。

今日やる1つ:明日の最初にやる1つを、いま紙に書く。

やってはいけない:全教科の計画を一度に立てること。 立てた時点で力尽きます。

6. 人と比べて凹む型

隣の人の点数で、自分の努力が消える。

勉強のやり方ではなく、ものさしの置き場所が外にある状態です。 他人の点数は自分では動かせません。 動かせないものを基準にすると、努力しても手応えが残らなくなります。

この型の人は、実はちゃんと続いています。 足りないのは努力ではなく、伸びが見えるものさしのほうです。 比べる相手を先週の自分だけにして、点数ではなく できた問題の数を記録すると、手応えが戻ります。

今日やる1つ:今日できるようになったことを、1つだけ書き出す。

やってはいけない:順位表を見て奮起しようとすること。 それで燃える人もいますが、あなたの場合は削られるほうが先に来ます

7. 集中が続かない型

座って5分で、スマホを触っている。

意志の強さではなく、環境の設計で決まっている部分が大きい状態です。 机には向かえているので、いちばん重い「始める」はもうできています。

スマホは「見ないでおこう」と思っているだけで注意力を使います。 伏せるより別の部屋に置くほうが確実です。 そして休むのを予定に入れる(25分やって5分休む)。

今日やる1つ:次に座るとき、机の上を空にしてから座る。出すのは1冊だけ。

やってはいけない:「気合いで我慢する」こと。 我慢に使った分だけ、勉強に使える力が減ります。

8. 質問できない型

何が分からないのかを、うまく言えない。

分かっていないのではなく、 分からない場所を切り出す言い方を持っていない状態です。 「ここが分かりません」と言えないと、先生の側も何を説明していいか分かりません。 結果、聞かないまま進んでしまいます。

これは技術なので、型を覚えれば今日から使えます。 「分かりません」ではなく「ここまでは分かります」と言う。 その次の行が、そのまま質問になります。

今日やる1つ:今日つまずいた問題に「ここまでは分かる」の線を引く。

やってはいけない:全部わかってからまとめて聞こうとすること。 溜めるほど聞きにくくなります。

8つに分けて何がいいのか

ここまで読むと気づくと思いますが、 アドバイスが互いに矛盾しています。

これが、一般的な勉強法の記事が効かない理由です。 どれも誰かにとっては正しく、別の誰かにとっては逆効果だからです。

だから最初にやるのは、方法を探すことではなく、 自分がどれなのかを決めることです。

複数当てはまる場合

たいてい複数当てはまります。それでかまいません。

そのときはいちばん強く当てはまる1つだけを選んでください。 8つ全部を直そうとするのは、5番(何から手をつけるか決まらない型)そのものです。

🧭 15問で自分に近い型を調べる(結果は画像で保存できます)

※ この8分類は、塾で6年教えてきた中での見立てであり、 学術的に検証された分類ではありません。自分を当てはめる箱ではなく、 今日やる1つを選ぶための道具として使ってください。

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