自分の書いた記事が「なんとなく薄い」と感じることがあります。ただ、なんとなくのままだと直しようがありません。そこで note の公開APIを使って、実際に読まれている記事がどういう形をしているのかを測ってみました。
結果は、思っていたより残酷で、そして分かりやすいものでした。
note には記事データを返す公開APIがあります。これを使って「個人開発」「Claude Code」「AI 開発」で人気順に記事を集め、重複を除いた58本について、本文の中身を機械的に数えました。
数えたのは4つです。HTMLタグ・スクリプト・スタイルを取り除いた本文の文字数、記事内の画像の枚数、見出しの数、そして太字の数。比較対象として、自分が公開している記事6本もまったく同じ方法で数えました。
中央値で比べた結果がこれです。
| 指標 | 人気記事58本 | 自分の記事6本 |
|---|---|---|
| 本文の文字数 | 2,684字 | 1,193字 |
| 画像の枚数 | 6枚 | 0枚 |
| 見出しの数 | 6個 | 4個 |
| 太字の数 | 5個 | 1個 |
文字数が半分以下、というのは薄々わかっていました。ただ画像0枚は完全に見落としていました。文章を書くことばかり考えていて、見せることを考えていなかった。
とくに痛かったのは有料記事です。私は1本だけ有料の記事を出していますが、それが画像0枚でした。同じ価格帯で数百のスキがついている記事を見に行ったら、5,000字を超える本文に50枚以上の画像が入っていました。字数で2倍、画像で50倍以上の差があった。お金を取るページに画像が1枚も無いというのは、商品として成立していなかったと言われても仕方ありません。
数字の次に、実際の記事の見出しを並べて眺めました。共通していたのは見出しに数字と結論が入っていることです。
たとえば、あるサービス開発の記事はこういう並びでした。
6年間の売上
2023年: 競合が消えて、売上が5倍になった
2025年11月28日、機能停止
700円のまま、6年間値上げしなかった理由
目次を読むだけで、何が起きてどう終わったのかが分かります。「〜について」「〜の話」といった中身のない見出しが1つもない。
別の記事は、最初の見出しがいきなり「まず実物から」でした。前置きを読ませる前に成果物を見せてしまう。そして最後の見出しが「教訓と、今日から始める3ステップ」。読者が動ける形で終わるんです。
有料記事にはもう一つ型がありました。冒頭で実績を数字で列挙してから本題に入るという構成です。買う前に信用を担保する、という順番になっている。技術的な中身より前に、まず「この人から買っていいのか」に答えている。
画像0枚という結果を見て最初に思ったのは「写真なんて持っていない」でした。でもこれは言い訳でした。
自分が作ったものの記事なら、実際の画面のスクリーンショットが撮れます。仕組みの説明なら図を描けます。修正前と修正後を並べた比較も作れる。実際、この検証のあとに書いた記事では、説明したい仕組みを図にして入れました。文章で3段落かけていた説明が、図1枚で伝わるようになりました。
持っていなかったのは写真ではなく、「図を作る」という発想のほうでした。
この検証でいちばん良かったのは、直すべき場所が具体的になったことです。
「もっと良い記事を書こう」では何も変わりません。でも「本文2,500字以上、画像5枚以上、見出しは全部言い切りか数字入り」なら、書いたあとに自分でチェックできます。達成できたかどうかが自分で判定できる形になっている。
感覚で「薄いかも」と思っているうちは、たいてい何も直りません。測ると、直せます。